あなたの筋肉は減っている!!サルコペニアについて

スポンサーリンク

この記事では、加齢に伴う筋委縮(サルコペニア)について説明します。
高齢者だけの話ではなく、30代の私も含めて関係ある現象です。
最後までご覧いただき、理解を深めて危機感を持ってください!!

まずこの記事の結論と要旨です。
・サルコペニアとは、筋肉の量が減少していく老化現象のこと
・筋肉は25歳くらいから足腰体幹を中心に減っていく
・サルコペニアは要介護状態になる要因になる
・サルコペニアは適正な筋トレで対応可能

スポンサーリンク

サルコペニアとは?

高齢になるに伴い、筋肉の量が減少していく老化現象のことです。

高齢者だけでなく、25~30歳頃から進行が始まり生涯を通して進行します。1年に1%の速度で筋肉が萎縮し筋力が低下するという報告もあります。筋線維の数と筋の面積の減少が同時に進んでいき、主に不活動が原因と考えられていますが、そのメカニズムはまだ完全には判明していません。

ちなみに語源はギリシャ語で「サルコ」は筋肉、「ぺニア」は喪失を意味した造語です。

サルコペニアは原因によって以下に分類ができます。

分 類 原 因
一時性サルコペニア

(加齢サルコペニア)

加齢以外に明らかな原因がないもの
二時性サルコペニア

(活動に関するサルコペニア)

寝たきりの生活や活動量が低下することによるもの
疾患に関するサルコペニア 重症臓器不全(心臓、肺、肝臓、腎臓、脳)、炎症性疾患、悪性腫瘍や内分分泌疾患などの疾患によるもの
栄養に関するサルコペニア 栄養の吸収不良、消化管疾患や薬の副作用による食欲不振、エネルギー・タンパク質の摂取不足によるもの
スポンサーリンク

サルコペニアの判断基準

サルコペニアには統一基準がまだないため、国立長寿医療研究センターの老化に関する長期縦断疫学研究の簡易基準案から引用します。

以下の図のように、年齢、歩行速度、握力、体重等で判断をします。なお、歩行速度の1m/秒は横断歩道を青信号のうちに渡り切ることのできる歩行速度とされています。
この簡易基準では身長、体重、握力計、メジャー、ストップウォッチがあれば測定可能であるため、是非試してみてください。

スポンサーリンク

サルコペニアになりやすい筋肉

サルコペニアは、背中(広背筋)・お腹(腹筋)・膝(膝伸筋群)・お尻(臀筋群)などの主に足腰体幹(抗重力筋:重力に対して立位や座位の姿勢を保つために働く筋肉)において多く見られます。

サルコペニアから要介護状態への移行のおそれ

サルコペニアが原因となってフレイルが進行すると、要介護状態になる可能性があります。

フレイルとは、これは健康な状態と要介護の状態の中間にいることを意味しており、サルコペニアもフレイルの一員です。

サルコペニア(筋力の低下)により運動量が減ると、基礎代謝が少なくなり、食欲がなくなるため、食事量が少なくなります。そのことが体重を減少・筋力の低下を引き起こします。このことはフレイルサイクルと呼ばれています。

サルコペニアを予防するために

筋力・筋肉量の向上のためのトレーニング(いわゆる筋トレ)によって進行の程度を抑えることが可能ですので、歳を重ねる毎に意識的に運動強度が大きい運動を行うことが最も効果的です。

では、どのような筋トレを行えばいいかというと、別の記事で紹介します。

 

参考・引用

e-ヘルスネット

国立長寿医療研究センター

健康長寿ネット

コメント

  1. […] サルコペニアの記事(あなたの筋肉は減っている!!サルコペニアについて)でも記載しましたが、30歳位から筋肉は何もしなければ減っていきます。特に中高年においては、大切な筋肉をいかに減らさず、体脂肪を減らしていくことが大切になります。 […]

タイトルとURLをコピーしました